歯科医師 吉留英俊

「歯がなくなってから」では遅い、と感じている方へ

60代、70代になると、多くの方が同じ不安に直面します。

「このまま噛めなくなったら、食事はどうなるのか」「入れ歯で、本当に一生大丈夫なのか」「他院で「骨が足りないから無理」と言われたが、本当に方法はないのか」と。

一方で、心の奥には必ず別の声があります。

「インプラントは怖い」「失敗したら取り返しがつかない」。

ここで大切なのは、励ましでも、勢いでもありません。「この治療は成立するのか」を、事実で判断できることです。

吉留英俊 は、そのために30年以上、インプラント治療だけを積み重ねてきた歯科医師です。派手な宣伝ではなく、判断の積み上げで信用を作ってきました。

数字が示す「経験の密度」―― 年間1,600本以上という事実の重さ

■インプラント埋入実績

項目内容
インプラント治療開始1990年
臨床経験年数30年以上
直近の年間埋入本数約1,600本以上
特徴一人の歯科医師が継続的に執刀

重要なのは「数字の大きさ」ではありません。この数字が意味するのは、

  • 骨が十分にあるケース
  • 骨が極端に少ないケース
  • 上顎が成立しにくいケース
  • 総義歯で噛めないケース
  • 他院で断られた難症例

こうした条件を、日常の判断として繰り返し経験してきました。ここに、臨床の密度があります。

「肩書き」ではなく「第三者評価」―― 学会資格が示す客観性

医療の世界で、自己申告ほど当てにならないものはありません。一方で、第三者評価は簡単に得られません。

■ 主な資格・所属学会

学会・団体資格・立場
ICOI(国際口腔インプラント学会)指導医・専門医・認定医
ISOI(国際口腔インプラント学会)認定医
日本顎咬合学会認定医
SJCD / JIADS所属

これらが示すのは、単なる所属ではありません。

  • 治療するだけでなく、教える立場にある
  • 手技だけでなく、評価される立場にある

つまり、再現性と基準の中で臨床を積み上げているということです。「うまい」ではなく、「ぶれない」。ここが大きいと考えます。

年表で分かる「積み重ねの重さ」―― 一過性ではない臨床人生

出来事
1989年広島大学歯学部 卒業
1990年よしどめ歯科 開院
1998年医療法人翔優会 設立
2021年東京銀座モンブランビルクリニック 開院

ここで重要なのは、「最近インプラントを始めた人」ではない点です。日本でインプラントが一般化する前から臨床を積み、試行錯誤を重ね、30年以上インプラント一筋できました。

「難しい」と言われる理由に、答えを持っている―― 難症例対応は「技術」ではなく「設計」で決まる

他院で断られる理由は、だいたい同じです。

  • 骨が薄い
  • 骨が足りない
  • 上顎に支えがない
  • 総入れ歯で噛めない

ここで勘違いが起きます。「骨がない=できない」と思い込んでしまいます。
しかし現実は、骨をどう補い、どう支え、どう維持するかで結論が変わるのです。

状況対応する治療法
骨量不足GBR、サイナスリフト、ソケットリフト
骨幅不足リッジエキスパンジョン
上顎の極端な骨不足ザイゴマインプラント
総義歯で噛めないAll-on-4

高度な術式は、使えることより、使うべき条件を判断できるかが本質です。

症例が語るもの―― 吉留英俊は「できるか」ではなく「成立するか」を見る

インプラント相談で最も多い言葉があります。「骨が足りないので難しいですね」。この言葉は、不可能を意味しているわけではありません。

  • どこまで検討した上でのNOなのか
  • 条件を変えた場合の成立可能性を検討したのか

ここが語られないと、患者は判断不能になります。吉留英俊の診断は、常に 「成立条件」 から始まります。

症例1|骨量不足で断られたケース
――「骨が足りない」というNOを、どう再定義したか

背景

50代女性。下顎奥歯の欠損。片側咀嚼が続き、噛み合わせ全体への不安が強まっていました。他院でインプラント相談を行いましたが、「骨量が足りないため難しい」と説明され、治療を断念しました。

この時点で患者が抱えるのは、治療の可否だけではありません。「放置して悪化するのではないか」「しかし怖いものに踏み込むのも不安」という、迷いも生まれます。

問題点の整理

  • 骨量が少ないこと自体は事実
  • ただし、本来検討すべきは
    • 骨造成を行えば成立する可能性があるのか
    • 成立させた場合に長期安定が見込める条件か
  • つまり「骨が少ない」という確認だけで終わり、成立条件の判定がなされていなかった

当院での判断

吉留英俊が行ったのは、「できるかどうか」ではなく、「成立させた場合に安定するかどうか」の検討です。

  • 骨造成(GBR)を併用した場合の骨の獲得量の見込み
  • 咬合負荷の方向(どの方向に力がかかるか)と分散の設計
  • 術後管理を継続できる条件(通院、清掃、生活習慣)

これらを精査した結果、条件付きでできると判断しました。

  • 条件を満たせない場合 → 実施しない
  • 条件を満たせる場合のみ → 治療を選択肢として提示

「できます」と言って押すのではありません。成立条件と限界を先に共有し、患者が納得して選べる状態を作ってから実施します。

選択した治療

  • 骨造成(GBR)を併用したインプラント治療
  • 治療期間・リスク・限界を事前に共有したうえで実施

結果としての状態

治療は完遂しました。現在は定期管理下で、機能的・構造的に安定した状態を維持しています。患者の実感は「噛める」だけではありません。「これ以上悪化させないで済む」という安心が残りました。

術後管理設計

  • 定期検診:3〜4か月ごと
  • 管理内容:咬合チェック/清掃状態の確認/炎症兆候の早期発見と対応
  • 方針:異常が小さい段階で手を打つ(大きく崩れてからでは遅い)

この症例が示すこと

骨が足りない=即NOではありません。しかし、すべての骨不足がGOになるわけでもない。重要なのは、成立条件を見極める判断なのです。

【比較表①】症例1|骨量不足で断られたケース

「骨が足りない」というNOの中身の違い

観点他院での判断当院(吉留英俊)の判断
骨量の評価現在の骨量のみを評価骨造成後に獲得できる骨量まで含めて評価
判断軸骨が少ない → 困難成立条件を満たせば可能
骨造成の扱い検討されていない/説明なしGBR併用による成立可否を具体的に検討
咬合の視点明示なし咬合力の方向・集中を精査し分散設計
術後管理判断材料に含まれない管理継続性を成立条件に含める
リスク説明概括的になりやすい期間・リスク・限界を事前共有
結論治療不可条件付きで治療を選択肢として提示

症例2|上顎骨が極端に薄いケース
――ザイゴマインプラントを「使わない判断」も含めて

■背景

60代男性。上顎ほぼ無歯顎。食事制限が続き、外食を避ける生活になっていました。他院では、「骨が極端に薄く、通常のインプラントは不可能」と説明されました。

ここで患者が失うのは歯だけではありません。「噛めない将来が確定していく感覚」「もう方法がないのではという諦め」です。

■問題点の整理

  • 上顎骨の骨量・骨質ともに厳しい
  • 通常の骨造成では長期安定が見込めない
  • 一方で、ザイゴマインプラントという選択肢は存在
  • ただし、術式があることと、その人に適応できることは別

■当院での判断

吉留が検討したのは、「ザイゴマを使えるか」ではなく、「使った場合に、その人の生活条件で管理できるか」です。

  • 全身状態
  • 術後管理の継続性(通院、清掃、生活の安定)
  • 咬合力と負荷方向

これらを踏まえ、ザイゴマインプラントを選択肢として提示しました。同時に、リスクと限界を具体的に説明します。高度な治療ほど「良い面だけ」を言いがちですが、そうはしません。

  • 管理継続が難しい → ザイゴマを選ばない
  • 条件を満たす → 選択肢として提示し、本人が納得して選べる状態を作る

■選択した治療

  • 条件を満たすことを前提に、ザイゴマインプラントを用いた治療
  • 通常法を無理に拡張する選択は行わず

■結果としての状態

噛む機能の回復とともに、長期管理を前提とした設計が成立しました。「設計が成立」とは、手術が終わったという意味ではありません。10年単位で維持できる見通しが構造として成立したということです。

■術後管理設計

  • 定期検診:3〜4か月ごと
  • 管理内容:清掃状態の確認/炎症兆候の早期発見/咬合バランスの調整
  • 方針:高度術式ほど、術後管理を“治療の一部”として扱う

この症例が示すこと 高度な術式は、使えること自体が価値ではありません。使うべき条件かどうかを判断できることが重要です。

【比較表②】症例2|上顎骨が極端に薄いケース

ザイゴマインプラントに対する判断の違い

観点他院での判断当院(吉留英俊)の判断
上顎骨の評価骨量・骨質が厳しい → 不可寄り同左(事実として共有)
選択肢の提示通常のインプラント不可で終了ザイゴマという選択肢の存在を提示
術式の扱い実施可否で判断生活条件まで含めて適応判断
全身状態判断材料に含まれないことがある適応条件として必須
術後管理深く検討されない管理継続性を最重要条件として評価
リスク説明抽象的・簡略になりやすい限界・リスクを具体的に説明
結論治療困難条件を満たす場合のみ実施/満たさなければ選ばない

症例3|ほぼ歯が残っていないケース
――All-on-4を「即決しなかった」理由

■背景

70代男性。残存歯はあるものの保存が難しく、食事に大きな不自由がありました。複数の医院でAll-on-4を勧められましたが、判断に迷って来院されました。この段階の患者心理は、2つの間で揺れています。

  • 早く何とかしたい
  • しかし大きな治療で失敗したくない

■問題点の整理

  • 歯をすべて抜歯し、即時に噛めるようにする選択肢がありました。
  • ただし
    • 全身状態
    • 咬合力
    • 術後管理
      によって、リスクは大きく変わる
  • All-on-4は効果的ですが、誰にでもいつでも最適解になるわけではありません。

■当院での判断

吉留が行ったのは、「All-on-4ができるか」ではなく「この症例で最適解か」の検討です。

  • 抜歯のタイミング
  • 仮歯期間の設計(急ぎ過ぎない構造)
  • 長期的な咬合の安定性

これらを精査し、即時実施は見送りました。患者が望む「早さ」より、10年の安定を優先して、言いにくい判断をしました。

  • 即時実施がリスク高 → 見送り
  • 条件が整った時点で → 実施

■選択した治療

  • 段階的な治療計画
  • 条件が整った時点でAll-on-4を実施

■結果としての状態

治療は計画どおり進行し、無理のない形で咬合を回復しました。患者が得るのは「噛める」以上に、これなら続けられるという見通しです。高齢層にとって、ここが最も大切です。

■術後管理設計

  • 定期検診:3〜4か月ごと
  • 管理内容:咬合バランスの点検/仮歯・最終補綴の状態確認/清掃状態の確認
  • 方針:急いだ代償を後から払わない。最初に設計で回避する。

この症例が示すこと All-on-4は強力な選択肢です。しかし、急がない判断が結果的に安定を生むケースもあります。

【比較表③】症例3|ほぼ歯が残っていないケース

All-on-4を「急ぐ判断」と「待つ判断」の違い

観点他院での判断当院(吉留英俊)の判断
患者ニーズの扱い早く噛めることを最優先にしやすい10年後の安定を最優先
All-on-4の位置づけ即時回復の手段として提示されがち条件が整った場合の最適解
抜歯タイミング即時実施に寄りやすい全身状態・負担を考慮し再設計
仮歯期間短縮・省略されがち長期安定のために必要な期間を確保
術後リスク説明明示されないことがある長期リスクを事前に共有
結論即時All-on-4段階的治療→条件成立後に実施

全症例に共通する、吉留英俊の判断基準

症例に共通するのは、術式ではありません。判断の軸です。

  • できるか、ではなく成立するか
  • 今よいか、ではなく10年後も安定するか
  • 技術を使えるか、ではなく使うべき条件か

この判断を支えているのが、

  • 圧倒的な臨床量
  • 多様な成功と失敗の蓄積
  • チーム医療と長期管理設計

です。

【総括比較表】「他院判断」と「吉留英俊の判断」を分ける本質
評価軸他院で多い判断吉留英俊の判断
判断基準今できるか成立させた場合に安定するか
時間軸現在10年後まで含める
術式の扱いできる術式を選ぶ使うべき術式だけを選ぶ
管理視点治療前中心で終わりやすい治療後管理まで含めて設計する
リスク説明抽象的になりやすい具体的・事前共有
提示方法実施 or 不可条件付き選択肢として提示
患者の立ち位置医師の判断に従う本人が納得して選べる状態を作る

なぜ「最後に相談される歯科医師」なのか。吉留英俊は、派手な言葉で患者を急がせません。

  • 急がせない
  • 煽らない
  • できない可能性も正直に語る

その姿勢は、一見すると地味です。しかし医療において地味さは、しばしば 誠実さ です。結果として残るのは、派手さではありません。長く噛めるという現実です。

もしあなたが、

  • 他院で断られた
  • このまま噛めなくなる不安がある
  • 最後は「経験のある人」に任せたい

そう感じているなら、相談する価値は十分にあります。